日本は、全国各地に様々な繁華街があります。
北はすすきのから南は天文館まで、大きな繁華街から小規模な繁華街まであり、また様々な水商売の店舗が軒を連ねています。
しかし、いざキャバクラに入ってみてある程度楽しんだ後に、お会計をしようとしたら、
と思ったことはありませんか?
また、キャバ嬢も自分のお店がどのような料金形態を取っているかを把握出来ていないと、自分の給料計算も出来ません。
更に、お客様からお店の事に対して質問された時に説明することも出来ません。
自分の働いているお店の料金システムが説明出来なければ、「ぼったくられるんじゃないか…?」とお客様は不安になります。
そこで今回はキャバ嬢にも、お客様にも分かりやすく意外と知られていないキャバクラの料金システムのカラクリについてご紹介したいと思います。
まずは基本!キャバクラのセット料金について
キャバクラで遊ぶ=お金が掛かるというイメージを持っている方が多いと思います。
ですが、キャバクラで掛かる最低限の基本的な料金は、
- セット料金
- TAX&消費税
の2つです。
セット料金とは
セット料金は、店内で過ごす時間に対して掛かる1時間あたりの基本料金だと思って下さい。
- 大衆店:3,000円~5,000円
- 中級店:5,000円~7,000円
- 高級店:9,000円~
辺りのセット料金が掛かります。
セット料金の中には、
- 席代(テーブルチャージ代)
- 飲み放題のお酒代
- チャーム代(ちょっとしたおつまみ)
が含まれています。
飲み放題のお酒の種類に関しては、お店によって用意している種類は異なります。
しかし、一般的には、
- 焼酎(麦・芋)
- ウィスキー
- ブランデー
のうちの2~3種類を置いているお店が多いです。
お客様が支払うセット料金の中に含まれている、飲み放題のお酒の事を業界用語でハウスボトルと呼びます。
そして、このハウスボトルは原則キャバ嬢達は飲むことが出来ません。
というのも、ハウスボトルはお客様専用の飲み放題のお酒だからです。
なぜかというと、キャバ嬢達はお客様からドリンクを頂くことによって、お店の売上に貢献しなければいけません。
しかし、キャバ嬢がお客様と同じハウスボトルを飲んでしまったら、売上が上がらずお店の負担だけが増えてしまいます。
キャバ嬢達は、お昼の仕事に比べて人件費(時給)が高いので、その分売上が無ければお店は赤字です。
と言った事情もあるため、ハウスボトルをキャバ嬢が飲むことは出来ないんです。
もちろん、追加料金を支払ってキャバ嬢でも飲むことが出来る有料のドリンクを頼めば、一緒にお酒を飲むことは出来ます。
しかし、その分お会計の金額は高くなります。
ですので、本当に安く飲みたいならキャバ嬢にドリンクを飲ませなければ、安く済ませることは出来ます。
けれど、そんな飲み方をしていてはキャバ嬢に好かれることはありませんし、本当のキャバクラの楽しさを味わうことは出来ないです。
キャバクラやクラブは、いわば大人の社交場です。
大人の品格として、せめてテーブルに付いてくれたキャバ嬢には、1杯くらいお酒を飲ませてあげるのがマナーではないでしょうか?
もし、本当に安く女の子と飲みたいのなら、セット料金自体が安いガールズバーなどの方がおすすめです。
意外なカラクリが潜んでいるTAX&消費税
キャバクラでは、セット料金の他にTAXとしてサービス料を支払わなければなりません。
キャバクラやクラブと言った水商売で使われているTAXの意味は、
ホスト・ホステス業界用語ではサービス料または、税金とサービス料のことを指す。
出典:ウィキペディア
と書かれてある通り、お店によって
- 消費税+サービス料の合計を表示
- 消費税とサービス料が別々に提示
というように、表示の仕方が異なります。
とは言っても、大体「10%~30%」で設定しているお店がほとんどです。
しかし、10%や30%のままでは計算が出来ないので、
- 10%=1.1
- 20%=1.2
- 30%=1.3
として、セット料金に上乗せをします。
例えば、サービス料+消費税を合わせたTAX20%と表示しているお店の場合、
5,000円(セット料金)×1.2(20%)=6,000円
となり、お客様が支払う金額は6,000円になります。
逆に、サービス料(10%)と消費税(8%)と別々に表示しているお店の場合
5,000円(セット料金)×1.1(10%)×1.08(8%)=5,940円
となり、お客様が支払う金額は5,940円となります。
ですので、セット料金の金額だけで飲めると思わず、
と思っておいた方が良いです。
また、お店に入店してテーブルに座ると、お店のセット料金などが書かれた小さなメニュー表などが置いてあるお店が多いです。
出来れば、メニュー表などにも目を通しておいて、
と把握しておけば、予想よりも金額が高くなった…。と思わずに済むでしょう。
キャバ嬢も、自分の働いているお店のサービス料が何パーセントなのかは把握しておいた方が良いです。
管理人
また、キャバクラやクラブのような水商売のお店でお金を使う際は、なるべく現金で支払うようにした方が良いです。
というのも、クレジットカードで支払いをする場合、更に10%~20%を手数料として上乗せしてくるお店が未だに多いからです。
クレジットカード会社の加盟店では、規約で手数料をお客様に請求をしてはいけないんです。
ですので、キャバクラやクラブなどで飲む際にカード払いをする時は、お店側に手数料が掛かるかどうかを事前に確認しておいた方が良いです。
その他に掛かる料金の種類とは
キャバクラで飲む場合、最低限掛かる金額はセット料金+TAX(サービス料・消費税)です。
しかし、一般的にキャバクラに飲みに行った場合、様々な料金が加算されていくことが多いです。
- キャバ嬢を指名する指名料
- 飲み放題以外の有料ボトル代
- 割りもの料金代
- 女の子のドリンク代
- 延長料金
- 同伴料
- 持ち込み料
- フード代
辺りが、「セット料金+TAX(サービス料・消費税)」とは別に掛かるお店がほとんどです。
キャバ嬢を指名する指名料
キャバクラでは、自分の好みの女性をテーブルに付けたい場合、指名料を支払わなければなりません。
大体1,000円~3,000円くらいが相場です。
指名したい女の子がいないお客様は、フリーのお客様なので2~3人の女の子が交代で隣についてくれます。
もちろん、フリーのお客様でも話しているうちに気に入った女の子が見つかった場合は、場内指名という制度を使うことが出来ます。
そして、場内指名も指名料金が発生します。
場内指名の料金も、1,000円~3,000円くらいが相場です。
ですので、自分の好みのキャバ嬢を隣に居させたい場合は、追加料金が掛かるということです。
ただし、キャバ嬢側からしたら指名と場内指名は全く異なる指名です。
指名と場内指名の違いについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【キャバクラ未経験でも大丈夫!】たった5分で分かる!本指名と場内指名の違い
有料ボトル代
キャバクラでは、セット料金の中に飲み放題のお酒代が含まれています。
しかし、飲み放題のお酒は安価なお酒が多く、正直あまり美味しいものではありません。
たまに、黒霧島などの焼酎やXOなどちゃんとした銘柄を飲み放題で出しているお店もあります。
しかし、多くのキャバクラは安いウィスキーやブランデー、甲乙両類の銘柄もイマイチ分からないような安いお酒です。
管理人
しかし、別料金を支払えば自分の好みのお酒を飲むことが出来ます。
キャバクラには大体ボトルメニューが置いてあり、焼酎・ウィスキー・ブランデーの様々な種類のお酒を取り揃えています。
また、ボトルメニューには載っていないお酒も、繁華街には必ず酒屋さんがあるので取り寄せることだって出来ます。
金額は3,000円~が一般的です。
しかし、中には数十万円するような超高級ウィスキーやブランデーなどもあります。
- スパークリングワイン
- シャンパン
- ワイン
と言ったボトルも有料ボトル代に含まれます。
シャンパンなどは、どんなに安くても30,000円以上はします。
TVや動画などで写されるシャンパンタワーともなると数千万円の世界です。
と言うように、別料金で最も高額になるのがこの有料ボトル代です。
割りもの代
キャバクラでお酒を飲む場合、ロックで飲む方は必要ありませんが、多くの場合水割りやお湯割りで飲むことが多いです。
また、テーブルにミネラルウォーターが1~2本ほど用意されているお店がほとんどです。
テーブルに初めから置いてあるミネラルウォーターは、セット料金に含まれていることが多いですが、追加で頼む場合は別料金が掛かることがあります。
もちろん、お店によってはミネラルウォーターのみ無料で追加してくれるお店もあります。
しかし、お酒を飲む際に炭酸水や緑茶で割って飲みたい方も多いです。
キャバクラやクラブで、炭酸水や緑茶のような割りものでお酒を飲む場合は、追加で500円~1,000円ほど払うケースが多いです。
また、シャンパンにソフトドリンクを入れて飲む割り方もありますが、その場合もソフトドリンクを割りもの代として別料金を支払います。
女の子のドリンク代
ドリンクとは、キャバ嬢に飲ませる用のお酒のことです。
キャバ嬢が、お客様に了解を得た上で頼むことが出来ます。
大体1,000円~3,000円が相場ですが、お店によって女の子が飲めるドリンクは異なります。
ほとんどのお店に置いてあるのは、ビール・メジャーなカクテル・グラスワインです。
中には、ノンアルカクテルやちょっと金額の高いスペシャルドリンクを置いているお店もあります。
キャバ嬢は、ただでお酒を飲めるわけではありません。
ですので、お客様から頂いたお酒はどんなお酒であっても、必ずお客様のグラスよりも下で乾杯をするようにしましょう!
また、キャバ嬢によっては単価を上げるために、ドリンクを一気飲みする女の子もいます。
しかし、キャバ嬢が飲んでいるドリンクは、お客様がお金を払ってこそ飲めるんです。
一杯1,000円するようなドリンクを一気飲みしたら、お客様はどんな気持ちになると思いますか?
と思われたら、お客様から指名を獲得するのは正直難しいです。
せっかく自分の指名客になっていたかもしれないチャンスを自分の手で逃すことにもなり兼ねないので、頂いたドリンクを一気飲みするのは絶対に止めましょう。
延長料金
キャバクラやクラブのような水商売のお店は、1セット60分で区切っているお店がほとんどです。
中には、1セット90分のお店もありますが大体高級クラブなどに多いです。
しかし、お客様の中には、
と思うお客様も少なくありません。
そんな時は、延長料金を支払うことによって、更に1セット追加をすることが出来ます。
多くのお店では、30分延長と60分延長を用意しています。
30分延長の場合、通常のセット料金の半額の値段を設定しているお店が多いです。
一方の60分延長の場合は、通常のセット料金が掛かるケースがほとんどです。
後、意外とトラブルとして多いのが自動延長になっているケースです。
通常、1セット60分が終わる5~10分前にはボーイさん達が
ボーイ
と確認してくれる場合が多いです。
しかし、確認も取らず勝手に自動延長にさせられるお店も中にはあります。
ですので、キャバクラに飲みに行く際には必ず、
とあらかじめボーイさんに頼んでおいた方が、余計なトラブルは回避出来るでしょう。
同伴料
同伴料とは、キャバ嬢と同伴をしてお店に来店した場合に支払う追加料金です。
お店によっては同伴料を取らないお店もありますが、ほとんどのお店では同伴料が掛かります。
しかも、同伴をしてお店に来店すると、一緒に出勤したキャバ嬢を自動的に指名することになります。
ですので、セット料金+指名料+同伴料+TAX(サービス料・消費税)が、最初の1セットで支払う事になります。
またキャバ嬢にとっても、指名料と同伴料のうち数パーセントが自分の給料にバックとして加算されます。
自分の売上が増えて、給料も増えるためキャバ嬢はお客様を同伴に誘うんです。
キャバ嬢が貰うバックの種類や金額の相場などは、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【時給だけじゃない!】キャバクラのバックの種類ともらえる金額の相場とは?
持ち込み料
通常、飲食店などは外部からの食べ物の持ち込みは禁止しているお店が多いです。
しかし、キャバクラやクラブの場合は、持ち込み料を支払えば店内に食事を持ち込むことが出来ます。
また、お客様の希望によっては出前なども頼めるお店だってあります。
その代わり、飲食代も持ち込み料もお客様自身が支払う必要があります。
持ち込み料は、大体「1,000円~3,000円」くらいが相場です。
フード代
持ち込み料は、店外から飲食物を持ち込む場合に発生する追加料金です。
一方のフード代は、お店で用意することが出来る食べ物を注文する際に支払う追加料金のことです。
一応、キャバクラやクラブなどのセット料金の中にはチャーム代が含まれています。
チャームとは、飲み放題のお酒などと一緒に用意してくれるちょっとしたお菓子などのことです。
しかし、お酒の種類によってはチーズやチョコレートと相性の良いお酒もたくさんあります。
ですので、キャバクラやクラブのような水商売のお店では大抵チーズやチョコレートは用意してあります。
また、繁華街にはフルーツ屋さんも実は結構店舗があり、キャバ嬢のイベントやお店のイベントの時などにフルーツ盛りを頼むこともあります。
外部に頼むフルーツ盛りなどは、一見すると持ち込み料と勘違いしがちです。
しかし、持ち込み料とフード料金は全くの別物です。
違いを分かりやすく言うと、
- 持ち込み料:お店のメニューに載っていない食べ物
- フード料金:お店のメニューに載っている食べ物
と思って頂ければ大丈夫です。
お店によっては、ボトルメニューやドリンクメニューのみが掲載してあるメニュー表を置いているお店もあります。
ですが、ほとんどのお店で「チョコレート盛り・チーズ盛り・フルーツ盛り」の3種類は注文することが出来ます。
金額的には、大体「3,000円~50,000円」辺りが相場だと思います。
3万円以上するフード代のほとんどはフルーツ盛りです。
ですので、お店によってはフードバックとして高額なフードを指名のお客様が頼んでくれた場合は、バックとして給料に付けてくれるお店もあります。
キャバ嬢が貰うバックの種類や金額の相場などは、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【時給だけじゃない!】キャバクラのバックの種類ともらえる金額の相場とは?
まとめ
今回は、キャバクラの料金システムのあれこれについてご紹介してきました。
基本的にキャバクラで飲む場合、「セット料金+TAX(サービス料・消費税)」が最低限掛かると思っておけば大丈夫です。
- 指名料
- 有料ボトル代
- 割りもの代
- 同伴料
- 延長料金
- 持ち込み料
- フード代
は、別料金が発生します。
極端な言い方にはなりますが、お金を支払えば相応のサービスを受けられると思っておけば良いと思います。
だからこそ、キャバクラやクラブ=お金が掛かると言ったイメージがあるのだと思います。
正直、繁華街の無料案内所などで
と言うお客様は多いです。
しかし、1時間で5,000円や9,000円掛かる時点で、人によっては日給に相当する金額です。
その時点で決して安くはないです。
ですので、安く飲みたいと思う時点で矛盾しているんです。
それでも、安くお得に可愛い女の子と飲みたいのが本音だと思います。
しかし、ケチケチしてキャバクラやクラブで飲んでも、ちっとも楽しくありませんし水商売のお店の醍醐味も味わうことは出来ません。
ですので、キャバクラやクラブなどの水商売のお店に来店する際には、ある程度まとまったお金を用意しておいた方が自分自身もキャバ嬢も楽しめると思います。