この記事では、水商売の種類とそれぞれの特徴や違いについてご紹介しています。
キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ニュークラブ・ガールズバー…etc
水商売と言っても様々な職業があるのは、ご存知の方も多いと思います。
そして、

色んな種類があるのは知っているけど、明確な違いは?って言われるとイマイチ区別が出来ないかも…。
という女性は意外と多いです。
なぜなら、法律上ではキャバクラやクラブなど接待を伴うお店は全て同じ括りになっているからです。

ここで言う法律とは、通称「風営法」と呼ばれる法律のことだよ!

ちなみに、ガールズバーとキャバクラは法律的に区別されるよ。
そして、全国の各地域によっては同じ職業でも意味が異なってくる水商売もあります。
そのため、どうしても水商売の種類と言われるとイマイチ明確な違いが分からないという状況になってしまっているんです。
そこで今回は、
- 全国的に共通している水商売の種類と特徴
- 地域によって異なる呼び方がある水商売の種類と特徴
なども合わせて水商売の種類と違いを徹底解説していきたいと思います。
キャバクラ

水商売の中で最もメジャーなのがキャバクラです。
- 1セット60分~90分で女の子が2~3人交代しながら接客する(フリーの場合)
- セット料金は平均4,000円~
- 給料は基本的に時給制+バック
- 月の売上や指名本数が給料に反映される
- 営業時間は20時~LASTと記載されているケースが多い
- 同伴や営業などが必要
あたりがキャバクラの仕事内容とシステムになります。
全国的にも最も店舗数が多く、未経験から始める女性も多く人気の職業です。
キャバクラの詳しい基礎知識などに関しては、以下の記事でご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
朝キャバ

朝キャバは、名前の通り朝に営業しているキャバクラです。
一般的な夜に営業しているキャバクラは、風営法によって営業時間に規制がかけられています。
しかし、朝キャバに関しては開店時間さえ守っていればキャバクラ店を営業することが出来ます。

風営法において、朝の6時以降は法律の規制範囲外になるからね!
仕事内容とシステムは、夜のキャバクラとほぼ同じです。
ただし、
- 1セットあたりの料金は、夜のキャバクラよりも安い
- そのため、女の子の時給も夜に比べると低い
- 客層が同業者か深夜の仕事終わりの方が多い
が夜のキャバクラとの違いになります。
時給は、夜のキャバクラと比較するとどうしても低くなってしまいます。
しかし、それでも一般的な昼のアルバイトよりは高時給です。
そのため、一定数の需要があり夜のキャバクラには抵抗がある女の子や諸事情で夜は働くことが出来ない女性などが多く働いています。
コロナ禍の現在でも、朝キャバで働きたいと思っている女性は多いと思います。
朝キャバに関して更に詳しく知りたい方は、以下で詳しくご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
昼キャバ

朝キャバよりも営業時間が遅いのが昼キャバです。
朝キャバが6時頃から開店するのに対し、昼キャバの多くは10時頃から営業しているケースが多いです。

朝キャバ・昼キャバを併用して営業している店舗もあるよ。
昼キャバの仕事内容とシステムも、夜のキャバクラや朝キャバと同じです。
- セット料金などは、朝キャバとほぼ変わらない
- 朝キャバ同様に夜のキャバクラよりも時給は低い
- 客層は年配層や観光客が多い(お昼からお仕事をする必要がない方々も)
朝キャバとの違いは客層が少し変わる点くらいです。
そのため、朝キャバ・昼キャバは一括りにされるケースも多いです。
朝キャバ・昼キャバについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しくご紹介しているので参考にされてみてください。
クラブ

次にご紹介するのがクラブです。
水商売でクラブと呼ばれるのは主に、
- 高級クラブ
- ミニクラブ
- ニュークラブ
の3種類が多いです。
しかし、ニュークラブやミニクラブに関しては、地域によって特色が異なってきます。

だから、こんがらがって区別がつきにくいんよね…。
そこで、ここでは3種類のクラブの共通点と地域によって異なる点も合わせてご紹介していきたいと思います。
高級クラブ

高級クラブは、上で紹介しているキャバクラとは全く異なる仕事内容やシステムになっています。
- 北海道:すすきの
- 東京:歌舞伎町
- 東京:六本木
- 東京:銀座
- 愛知:錦
- 大阪:北新地
- 福岡:中洲
などの繫華街に軒を連ねています。
具体的に、キャバクラとはどのように異なるかと言うと
- 一見さんお断りの店舗が多い
- セット料金はなく、フリータイム制が多い
- 一度指名したら原則女の子の変更は出来ない
- ママやマスターがいる店舗がほとんど
- 女の子の給料は日給制が多い
- ノルマを設けているお店も多い
あたりが、キャバクラとの大きな違いかと思います。
まず「一見さんお断り」と言うのは、一度もお店を訪れたことがないお客様は入店することが出来ないということです。

でも、それだと新規のお客様の数は増えないし売上を上げることも難しくない…?
しかし、高級クラブのようなお店に一度も訪れたことが無い方でも入店する方法があるんです。
その方法が、既に常連となっているお客様と一緒に訪れるという方法です。

つまり、お連れ様としてだと入店することが出来るということね!

だから、高級クラブは会員制を取り入れているお店も多いんよ。
そして、高級クラブには基本的にキャバクラのような「1セット60分:5,000円~」のような料金設定を設けていないお店が多いです。

とは言っても、大まかな料金設定はあって「フリータイム:○○万円」などが多いよ。
また高級クラブでは、一度指名した女の子を変更することは原則出来ない「永久指名制」となっています。

”原則出来ない”って事は、場合によっては可能ってこと?

例えば、担当していたホステスが引退したりした場合などは指名を変更することが出来るよ。

確かに、もういなくなった女の子を指名する意味はないよね…。
その他にも、キャバクラは時給制が多いのに対し高級クラブの多くは日給制が多いのも違いの一つです。

ってことは、高級クラブは日払いってこと?
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、「日払い」と「日給制」は全くの別の給料形態になります。
- 日払い:1日に働いた分の給料が当日か翌日に支払われる
- 日給制:1日の給料が決まっており、月末などにまとめて支払われる
と言った違いがあります。
それから、高級クラブはノルマを設けている店舗が多いのもキャバクラとは異なる点です。

まぁ…、キャバクラも店舗によってはノルマを設けているケースもあるけどね…。
そして、高級クラブでのノルマの多くは月初めなどに自分で設定をして、ママやマスターに報告し設定したノルマを達成することが出来るように営業を行っていくのが一般的です。

自分で設定したノルマだから、もし達成出来なかった場合給料から減給されても文句は言えないんです。

でも、私知っているんやけど「労働基準法」では罰金を設けるのは法律違反なんでしょ?
確かに、「労働基準法」では第16条の一部に
従業員の労働契約の不履行を防止するため、不履行の場合の違約金を定めたり損害賠償を予定する契約を結んではならない。
参照:厚生労働省
と記載されています。
しかし、高級クラブで働くホステスさん達は「個人事業主」という扱いになるため、お店の「従業員」ではないんです。

つまり、労働基準法の「従業員」には当てはまらないため罰金を設けても法律違反にはならない…?

その通り!ただし、勤務状況や形態も関係してくる部分だから一概に断言は出来ないよ。

今回出てきた「個人事業主」と「労働基準法」に関しては、水商売の世界では特にトラブルになりやすい部分でもあるから、知らない方はきちんと知識を身に着けておくことをおすすめします。
水商売における「労働基準法」や「個人事業主」に関しては、以下の記事で詳しくご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
ミニクラブ

ミニクラブは、簡単に言うと高級クラブを少しリーズナブルにしたクラブになります。
高級クラブとの共通点は、
- 基本的に永久指名制
- 女の子の給料は日給制
- ノルマがある
- ママやマスターがいる
あたりは、高級クラブと同じです。
逆に異なる点が、
- 一見さんも入れるお店もある
- セット料金を時間制にしているお店もある
- 価格設定が高級クラブよりも安い
- 高級クラブよりは女の子の給料も安い傾向がある
以上が、ミニクラブの特徴であり高級クラブとの違いになります。

つまり、高級クラブの要素は残しつつも敷居を若干低くして、より多くのお客様を接待出来るようにしたのが「ミニクラブ」ってことね!
ニュークラブ

ニュークラブと言うのは、キャバクラの高級バージョンのお店を意味する場合が多いです。

つまり、「高級キャバクラ=ニュークラブ」と言うことね!
基本的には「高級キャバクラ=ニュークラブ」で覚えておいて大丈夫です。

でも、高級キャバクラならわざわざ「クラブ」って付けなくても良くない?
って思った女性もいると思います。
理由はいくつかあるのですが、
- 他のキャバクラ店と差別化を図るため
- 「キャバクラ」だとイメージが悪いと感じる人がまだまだ多いが、「クラブ」だと幾分か上品に見えるため
- 経営者が自分のお店を「キャバクラ」と呼びたくないから
あたりが、ニュークラブと呼ばれるようになったお店が誕生した理由になります。
実際に、ニュークラブを訪れたり働いてみると分かるのですが、セット料金などが一般的なキャバクラよりも高く設定されているお店が多いです。
その分、女の子のレベル・接客の質が高く、店内がゴージャスなど全面的に高級感を出しています。

もちろん、時給はキャバクラよりは高いお店が多いけど、給料形態とかは他のキャバクラとほぼ同じだよ!
また北海道や東北の一部地域では、「ニュークラブ=本土のキャバクラ」を意味します。
逆に北海道などで「キャバクラ」と言うと、「セクキャバ」や「おっパブ」などを意味するので認識の違いに注意が必要です。

紛らわしいと思ったら、北海道は高級キャバクラがたくさんある!って思っておけば良いよ!
ガールズバー

ガールズバーの多くはカウンター越しに接客を行う店舗がほとんどです。
具体的な仕事内容やシステムは、
- 服装は、キャバクラに比べてラフな場合が多い
- 女の子の時給は、平均1,500円~2,500円あたり
- 給料は時給制+ドリンクバックが付くパターンが多い
- 朝方まで営業している店舗が多い
- コンセプトを掲げて営業しているバーも多い
あたりがガールズバーの特徴になります。
まず、服装からですがキャバクラやクラブに比べるとラフな格好でOKのお店が多いです。

お店から支給されるTシャツを着て仕事をすることが多いよ!
そのため、わざわざドレスを購入する必要が無く、未経験の女の子でもハードルが低いので働きやすいと思います。
時給は、1,500円~2,500円あたりが平均です。
水商売にしては低く感じるかもしれませんが、ガールズバーは営業時間が長いため実際はキャバクラの時給分の給料を稼ぐことは可能です。

もちろん、キャバクラの場合「時給+様々なバック」が給料になるので総合的にはキャバクラの方が稼げるよ!
しかし、ガールズバーはキャバクラのように同伴やアフターなどをする機会は少ないため、キャバクラより気軽に働ける職業だと思います。

でも、カウンター越しに接客をするガールズバーは、何で長く営業することが出来るの?
と思っている女性もいると思います。
ガールズバーもキャバクラも水商売になるため「風営法」という法律を守った上で営業しなければいけません。
しかし、その「風営法」のルールの中で、キャバクラとガールズバーは違う営業形態に分類されるから営業時間も異なります。
かなり簡単に説明すると
- キャバクラ・クラブ:風俗営業に該当するため午前0時~午前6時までの営業禁止
- ガールズバー:深夜酒類提供飲食店営業に該当するため、法律上は24時間営業してもOK
という違いがあります。
ですので、ガールズバーは朝方まで営業しているお店が多いんです。
スナック

スナックも法律上は、ガールズバーと同じ深夜酒類提供飲食店として営業しているお店が多いです。

と言うことは、スナックとガールズバーは一緒…?

あくまでも”法律上は”同じ括りになるよ。
そのため、働いている女の子の時給もガールズバーと同じくらいの1,500円~2,500円あたりが平均になります。
同伴やアフター・ノルマなども無いため、Wワークで働いている女性も多いです。
そして、以下のような点がガールズバーとは異なります。
- ママやマスターがいるお店が多い
- フリータイムが基本でボトルキープをしている常連さんが多い
- 働いている女の子の年齢層の幅が広い
ガールズバーの責任者は店長や代表だったりしますが、ガールズバーを経営しているお店の多くはガールズバー以外にも幅広く事業を展開しているケースが多いです。

つまり、グループ会社の中の一つにガールズバー経営が含まれているってことね!
一方のスナックは、完全に個人店で営業しているお店が多いです。
そのため、スナックは責任者であるママやマスターの力量や雰囲気によって全く異なる雰囲気のお店になります。

そのため、スナックの方が融通が利きやすいから働きやすいっていう女の子も多いよ。

実際に、私もキャバクラで働く前はスナックで働いて基礎知識を叩き込んで移籍しました。
服装などもラフな格好OKだったりするので割と自由なお店が多いです。
和気あいあいと顔見知りのお客様とお喋りやカラオケを楽しみながら仕事をしたい方は、スナックもおすすめだと思います。
ラウンジ

ラウンジは、かなり簡単に言うと「クラブ」と「スナック」の中間あたりの料金形態や接客スタイルの水商売です。
主な仕事内容と特徴は、
- フリータイムのお店も時間制のお店もある
- お客様は基本的にボトルキープをする
- 複数のお客様に対し女の子1人で接客するケースが多い
- ママやチーママがいることが多い
- ママのお客様を相手することが多いので営業はあまり必要ない
- 時給相場は2,000円~3,000円あたりが多い
- 個人ではなく、お店全体で接客を行う
あたりがラウンジの特徴になります。
ラウンジは、ママやマスターのような責任者の接客スタイルや雰囲気で全然違ったお店になります。
更に、どのような営業許可を取っているかによってもお店の営業スタイルが変わってきます。

例えば、「ラウンジスナック」や「ラウンジバー」・「キャバクララウンジ」と言った看板を掲げて営業しているお店もあります。
簡単に言うと、「ラウンジスナック」・「ラウンジバー」と呼ばれているお店は、ガールズバーなどと同じように朝方まで営業しているケースが多いです。
一方の「キャバクララウンジ」は、キャバクラと同じく午前0時(地域によっては午前1時)までの営業スタイルのお店が多いです。
- スナックやバーのようにカウンター越しに接客をするのが基本
- 深夜酒類提供飲食店の営業許可を取っているため朝方まで営業可能
- そのため、キャバクラのようにお客様の隣に座っての接待は禁止
- しかし、ボックス席も用意されている場合もある

ボックス席は、主に団体で来店されるお客様用の場合が多いよ。
次に、キャバクララウンジですが、
- キャバクラのようにお客様の隣に座って接客する
- 風営法に基づく風俗営業の第1号or第2号営業許可を取っている
- そのため、午前0時(一部地域では午前1時)までの営業しか出来ない
と言った特徴があります。

ママのいる落ち着いた雰囲気のキャバクラをイメージすると分かりやすいかな…。
このように、一口に”ラウンジ”と言っても全然営業時間も接客スタイルも異なります。
逆を言えば、様々な営業スタイルのラウンジがあるので自分に合わせた柔軟な働き方が出来るメリットがあるのもラウンジです。
短期型キャバクラ

多くの水商売は、お店に在籍する形で働くことが多いですが短期型の水商売の仕事もあります。
それが、
- リゾキャバ
- キャバクラ派遣
です。
リゾキャバ

リゾキャバは、近年人気が高まっている水商売です。
具体的には、
- 国内・海外の有名なリゾート地のバーやスナックなどに派遣されて仕事をする
- 派遣元の会社と提携をしているお店がほとんどなので安心
- 2週間~1ヶ月など働きたい期間に合わせて稼ぐことが出来る
- リゾート地なので休日は観光やショッピングを楽しむことが出来る
- 働いている期間は個室寮を用意してくれる場合も多い
- 往復の飛行機代も負担してくれる
あたりがリゾキャバの特徴になります。
時給に関しては、短期で働くか長期で働くかによって変わってくるケースが多いです。
また、どのようなお店で働くかによっても変わってくるので求人情報誌で確認した方が良いと思います。
キャバクラ派遣

キャバクラ派遣は、お店に在籍せずに派遣会社からキャバクラへ出勤して働く水商売です。
そのため、1つの店舗に在籍するわけではないため自由な働き方が出来ます。
ですので、副業としても人気の仕事となっています。

在籍のキャバ嬢よりも稼げる場合もあるから根強い人気があります。
キャバクラ派遣に関しては、以下の記事で詳しくご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
まとめ

今回は、水商売の主な種類についてご紹介してきました。
かなり長くなってしまいましたが、水商売は主に
- キャバクラ
- 朝キャバ・昼キャバ
- 高級クラブ
- ミニクラブ
- ニュークラブ
- スナック
- ガールズバー
- ラウンジ
- リゾキャバ
- 派遣キャバ嬢
で働く女性が多いです。
もちろん、もっと過激なサービスを提供するジャンルもありますが、未経験の女の子が始めるにはハードルとリスクが高すぎるため割愛しています。
一口に「水商売」と言っても様々な働き方があるので、きちんとそれぞれの仕事内容を把握してから面接などに臨むことをおすすめします。
今回この記事でご紹介した職業の更に詳しい情報は、以下の記事でもご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
・【未経験でも大丈夫!】キャバクラの4つのルールと基礎知識
・【未経験でも働きやすい?】朝キャバ・昼キャバと夜のキャバクラとの違いを徹底解説
・【実は法律違反】水商売における罰金制度と対処方法
・【それって大丈夫?】ガールズバーでの働き方やメリット・デメリットとは?(後日更新)
・【旅行気分が味わえる!】リゾキャバの働き方とメリット・デメリット(後日更新)
・【気軽に働けるかた人気!】キャバクラ派遣のメリット・デメリットをご紹介!