水商売で働いていると、「確定申告」という言葉を一度は耳にしたことがある方も多いと思います。
確定申告とは、毎年1月1日~12月31日までの所得1を「確定」して翌年の2月16日~3月15日までに税務署に申告する手続きのことです。
しかし、
- 水商売は給料が手渡しだから確定申告しなくて良い
- 水商売は確定申告をしなくてもバレない
と言った誤情報の影響もあり、確定申告をしている人はかなり少ないと思います。
また、「確定申告」と言われると
- やり方が分かんない
- 計算がめんどくさそう
- 手続きが大変そう
と言ったイメージがある人も多いと思います。
そして、そもそも自分は確定申告をしなければならないのか分からない方もいると思います。
そこで今回は、水商売で働いている場合において
- 確定申告をしなければならない人
- 確定申告をする必要が無い人
を理由も含めて解説していきたいと思います。
確定申告をしなければならない人
水商売で働いている人の中で確実に確定申告をしなければならない人は
- 水商売が専業で「個人事業主」として働いている
- 派遣キャバ嬢として専業で働いている
の働き方をしている場合、確定申告は確実にする必要があります。
その他にも、稼いだ金額や雇用形態によって変わってはきますが
- 副業として水商売で働いている
- 副業で派遣キャバ嬢をしている
と言った方も、ほぼ確定申告は必要になってくると思います。
水商売が専業で「個人事業主」として働いている場合
キャバ嬢1本で仕事をしていて、お店の従業員としてではなく「個人事業主」として働いている場合、確定申告は確実に必要になってきます。
「個人事業主」とは、そのままの意味で「個人で事業を営んでいる人」のことを指します。
確かに面接を受けて受かれば働くことが出来るため、キャバ嬢は「お店の従業員」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、法律面から見た雇用形態ではキャバ嬢は「個人事業主」という扱いになります。
自分が「従業員」か「個人事業主」か分からない方は、
- お店の雇用保険や社会保険などに加入しているか
- 源泉徴収料が引かれて年末に年末調整をしてくれているか
を確認してみれば分かります。
上の2つとも当てはまらない方は、ほぼ確実に「個人事業主」だと思って良いです。
それでも不安な方は、お店の店長や責任者の方に確認してみてください。
キャバ嬢がなぜ「個人事業主」扱いになっているのかについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているので興味のある方は参考にされてみてください。
【キャバ嬢はなぜ個人事業主?】その理由と店舗経営の裏事情を暴露!
お店の「従業員」として働いているのであれば、確定申告をする必要はありません。
しかし、キャバ嬢のように「個人事業主」の場合、お店側が税金関係の面倒は見てくれません。
ですので、自分自身で1年間の稼いだお金に掛かってくる税金の金額を計算しなければなりません。
と思っている方も多いと思います。
しかし、その面倒な確定申告をすることで自分が本来貰えるはずだったお金を国から取り戻すことが出来るんです。
と言うのも、キャバ嬢のような水商売で働いている人たちは「経費」として扱うことが出来るものが非常に多いんです。
ですので、上手に確定申告すれば得する可能性が非常に高いです。
管理人
面倒くさそう…。
何かお金が余計に取られる気がして損をしそう…。
というイメージが強い確定申告ですが、実は本来自分がもらえるはずだったお金を取り戻すことが出来るのも確定申告だけです。
今は、スマホやPCを使って確定申告の計算や書類の作成を自動でしてくれる便利なツールなどもあります。
ですので、簡単な数字を入力すればすぐに確定申告に必要な書類を完成させることだってできます。
水商売の世界では、残念ながら確定申告をしっかりしている人はかなり少数です。
管理人
その他にも、確定申告をすることで水商売で働いている人は、特に恩恵を受けることが出来ます。
更に詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しくご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
【水商売で働いている方向け】確定申告をするメリット・しないデメリットを徹底解説
派遣キャバ嬢として専業で働いている場合
派遣キャバ嬢として専業で働いている人も、ほぼ確実に確定申告が必要になります。
- 1つの派遣会社に登録していて色んなキャバクラに派遣されている
- 複数の派遣会社に登録して派遣キャバ嬢として働いている
と言った働き方をしている方も確定申告はしなければなりません。
もっと細かく説明すると派遣キャバ嬢として専業で働いている場合、1年間の所得が48万円を超える場合に確定申告が必要になります。
例えば、派遣キャバ嬢として1ヶ月に20万円稼ぐと1年間の収入は240万円になります。
この240万円から1年間に使ったメイク用品代・ドレス代などを引いた残りの金額が48万円以上だと確定申告が必要と言う事になります。
と言う方も多いと思います。
だからこそ、仕事で使う物などを買った際に貰うレシートや領収書が重要になってくるんです。
管理人
派遣キャバ嬢として専業で働いているのであれば、1年間の所得が48万円を超えると確定申告が必要という条件は、ほぼ確実にクリアしてしまうと思います。
ですので、派遣キャバ嬢として専業で働いている女性も確定申告はしなければなりません。
ただし、確実に確定申告をしなければならないのは、あくまでも水商売専門の派遣会社で働いている場合の話になります。
一般的なお昼の仕事を紹介している派遣会社で働いている人は、場合によっては確定申告をしなくても良いケースもあります。
ここでは割愛しますが、気になる方は自分が登録している派遣会社などに確認してみてください。
管理人
副業として水商売で働いている場合
副業で水商売をしている人も、ほぼ確実に確定申告はしなければならない場合が多いです。
例えば、平日は会社員・週末や会社が休みの日はキャバ嬢として勤務している人などが該当します。
管理人
副業としてキャバクラやガールズバーで働いている場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要になってきます。
管理人
そして、副業として水商売をしている人の中には
- 確定申告をしてしまうと会社にバレるんじゃないか…?
- マイナンバー制度からバレるんじゃないか…?
と思っている人も多いと思います。
結論から言うと、副業をしている時点で会社にバレるリスクはあると考えておいた方が良いです。
しかし、確定申告をすることで会社に副業をしていることをバレるリスクを減らすことは出来ます。
またマイナンバーから、副業がバレたり納税していなかったことがバレるのではないかと言った不安を抱えている人も多いと思います。
副業がバレるリスクや理由・マイナンバー制度からバレるのかについては、以下の記事で詳しく解説しているので興味のある方は参考にされてみてください。
【副業キャバ嬢必見!】副業がバレる原因と副業がバレない方法を分かりやすく解説!
【気になる方必見!】水商売がマイナンバー制度で不利になる?それぞれの立場から解説
確定申告をする必要が無い人
お店と労働契約を結んでおり「従業員」として働いている人は、基本的に確定申告をする必要はありません。
管理人
管理人
「従業員」として働いているとなぜ基本的に確定申告をする必要がないかと言うと、雇い主であるお店を運営している会社が年末調整をしてくれるからです。
年末調整は、個人事業主がする確定申告と同じ役割を担っています。
ですので、企業で働いている正社員や社会保険に加入しているフリーターさんは、年末調整を会社がしてくれることによって確定申告をしていることになります。
管理人
【注意】扶養に入っている場合の確定申告
また、親や家族の扶養に入っている方も場合によっては確定申告をする必要はありません。
「場合によっては」と書いた理由は、人によっては扶養に入っていても確定申告をしなければいけないケースもあるからです。
まず、扶養に入っていて確定申告をする必要が無い人は、
- お店の「従業員」として働いているなら、年間103万円以内の収入に抑えておけば確定申告をする必要はない
- キャバ嬢して働いているなら、年間合計所得金額48万円を超えなければ確定申告をする必要はない
のどちらかに当てはまる方は確定申告をしなくて大丈夫です。
しかし、扶養に入ってはいるが年間合計所得金額48万円を超えてしまう人は、確定申告をしなければいけません。
管理人
扶養に入っている学生や配偶者で水商売で働いている場合、確定申告をしなければいけない条件や配偶者控除などが関係してきます。
詳しく知りたい方は、以下の記事でご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
【扶養に入っている方必見!】水商売で扶養から外れるケースと対策方法
確定申告をしたくない人はどうすれば良いの?
ここまで確定申告について色々と説明してきましたが、正直聞き慣れない単語などもあり
と思った方もいると思います。
面倒くさくて確定申告をしたくない人は、とりあえず
- 自分の所得金額を計算して把握し、稼ぎ過ぎないように調整する
- 「個人事業主」ではなく「従業員」として働けるようにする
くらいしか対策が出来ないかと思います。
管理人
キャバ嬢や水商売で働いているなら、確定申告は避けても避けれない作業です。
ただし、やり方とコツさえ覚えてしまえば確定申告は簡単に出来ます。
確定申告の手順ややり方については、以下の記事で詳しいご紹介しているので興味のある方は参考にされてみてください。
【水商売で働いている人向け】確定申告の手順と流れを徹底解説(まとめ)【後日更新】
まとめ
今回は、水商売で働いている人で確定申告をする必要がある人とない人についてご紹介してきました。
まず確定申告が必要になってくるのは、
- キャバ嬢やプレイヤーなど水商売1本で仕事をしている人
- 掛け持ちなどをせずに派遣キャバ嬢専業として働いている人
- 副業で月2万円以上収入がある人
のいずれかに当てはまる方は確定申告をしなければいけません。
逆に確定申告をしなくて良いのは、「従業員」として雇ってもらっていて、雇用保険に加入し年末調整をしてもらっている人です。
最後に条件次第で確定申告をしなければいけないのは、扶養に入っていて水商売で働いている人です。
確定申告は、一人ひとりの働き方や扶養の有無によって全然違ってくるので、だからこそややこしく感じてしまうものです。
しかし、しっかり知識を身に着けておけば、決して難しいものでもないです。
一番良くないのは、
分からないから。
面倒だから。
と言って確定申告をしないことです。
水商売は確定申告をしなくてもバレにくいと言われています。
しかし、バレなければそれで良いかもしれませんが、もしも自分がバレてしまったらと思ったら不安になりませんか?
少なくとも、この記事を読んでくれているということは
- 自分は確定申告をしていないけど大丈夫なのかな?
- 水商売で働いているけど確定申告って何だろう?
- 副業で水商売しているけど確定申告って必要なのかな?
- 扶養に入っているけど確定申告ってどうしたら良いのかな?
と言った疑問を抱えている方だと思います。
当ブログでは、他にも水商売で働いている方向けの確定申告関連の記事をご紹介しているので、興味のある方は参考にされてみてください。
【水商売で働いている人向け】確定申告について徹底解説!(まとめ)【後日更新】